Superwhisper 日本語設定ガイド|Custom ModeでClaude Codeへ連携
Superwhisperを日本語で使いたくても、Custom Modeや専門用語をどの順で設定すればよいか迷っていませんか?
Claude Codeへ長い指示を送る時は、文字起こしだけでなく、言い直しや禁止事項を残す設定も大切です。
そんなときに役立つのが、SuperwhisperのCustom Modeです。
日本語の音声を文字に変えたあと、AIが内容を読み取り、開発用の指示へ整えてくれます。
この記事では、言語・音声モデルの選択、AI Instructions、Vocabulary、Historyでの比較、Claude Codeで使うまでをご紹介します。
まずはSuperwhisperの仕組みを知っておこう
まずは、話した内容が文章になるまでの流れを見てみましょう。
Superwhisperでは、大きく分けて2つの処理が行われます。
- 音声モデルが、話した声を文字に変える
- 言語モデルが、文字になった文章を読みやすく整える
音声モデルは、声を聞き取る役割です。
Custom Modeで選ぶ言語モデルは、そのあとに文章を整える役割を持っています。
| 設定項目 | 何を決めるものか |
|---|---|
| 言語 | 何語として音声を聞き取るかを決める |
| 音声モデル | 話した声を文字へ変える |
| 言語モデル | 文字起こし後の文章を整える |
| AI Instructions | どのような文章へ整えるかを伝える |
| Vocabulary | 専門用語を聞き取りやすくする |
| Replacements | よくある誤変換を決まった表記へ直す |
この違いがわかると、どの設定を直せばよいのかも見つけやすくなります。
たとえば、Djangoが別の単語に変わっているなら、音声モデルやVocabularyを確認します。
Djangoとは正しく表示されているのに、禁止事項が消えている場合は、AI Instructionsや言語モデルを見直すとよいでしょう。
日本語用Custom Modeを設定する手順
日本語の音声をClaude Code用の指示へ整えるときは、次の順番で進めると迷いにくくなります。
- Voice Processingで日本語と音声モデルを選ぶ
- Custom Modeを作り、言語モデルを選ぶ
- AI Instructionsへ文章の整え方を書く
- VocabularyとReplacementsを設定する
- Historyで元の文字起こしと処理後の文章を比べる
- 内容を確認してClaude Codeへ渡す
最初から細かな設定を作り込む必要はありません。
まずは日本語を正しく聞き取れる状態にしてから、言い直しや禁止事項を残す設定を少しずつ加えていきましょう。
指示の組み立て方から確認したい方は、日本語の音声コーディングで指示を組み立てる基本も参考にしてみてください。
1. 言語を日本語に設定する
最初に、使いたいモードの「Voice Processing」を開き、言語を日本語に設定します。
「Automatic」を選ぶと、話した言語を自動で判定してくれます。
便利な設定ですが、日本語で話しているのに英語として処理されることも。
日本語を中心に使うなら、言語を固定しておくほうが安心です。
次に、声を文字へ変える音声モデルを選びます。
音声モデルには、インターネットを使って処理するクラウドモデルと、パソコン内で処理するローカルモデルがあります。
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| クラウドモデル | パソコンへの負担を抑えやすく、さまざまなモデルを選べる |
| ローカルモデル | 音声をパソコン内で処理でき、通信環境にも左右されにくい |
開発内容を外部へ送りたくない場合は、ローカルモデルが候補になります。
ただ、ここで気をつけたい点があります。
音声モデルをローカルにしても、Custom Modeでクラウドの言語モデルを選ぶと、文字起こし後の文章は外部のモデルへ送られます。
パソコン内だけで処理したい場合は、音声モデルとCustom Modeの言語モデルをどちらも確認しておきましょう。
また、使えるモデルや対応言語は環境によって異なります。
モデルの説明を見ながら、日本語に対応したものを選んでみてください。
2. Custom Modeと言語モデルを選ぶ
音声を正しく文字にできたら、次はCustom Modeを作ります。
Custom Modeは、文字起こし後の文章を、自分の用途に合わせて整えるための機能です。
たとえば、話した内容を次のような形へ変えられます。
- メールとして読みやすい文章にする
- 会議メモを箇条書きにする
- Claude Codeへ渡す開発指示にする
- 言い直した部分を整理する
- 禁止事項やテスト条件を分けて表示する
ここで選ぶ言語モデルは、話した声を聞き取るためのものではありません。
文字になった内容を読み、どのように整えるかを判断するモデルです。
Claude Codeへ長い指示を送りたい場合は、言い直しや複数の条件をきちんと読み分けられることが大切になります。
最初は短い指示で試し、問題がなければ、禁止事項やテスト条件を含む長めの音声でも確認してみましょう。
Windows版では、利用できるローカル言語モデルに制限がある場合があります。
外部へ送りたくない開発内容を扱うときは、現在選んでいるモデルも忘れずにチェックしておきましょう。
3. AI Instructionsへ文章の整え方を書く
Custom Modeを作るときに、特に迷いやすいのがAI Instructionsです。
Claude Code用に使うなら、まずは次の内容を残すように指定しましょう。
- 何をしたいのか
- どこを調べる、または変更するのか
- 何をしてはいけないのか
- どのテストを行うのか
- 最後に言い直した内容を優先する
特に大切なのが、言い直しの扱いです。
音声入力では、「この部分を直して。いや、直す前に原因だけ調べて」のように、途中で指示を変えることがありますよね。
このとき、最初の「直して」まで残っていると、Claude Codeが修正まで進めてしまう可能性があります。
後から話した内容を優先するよう、AI Instructionsへ書いておきましょう。
たとえば、次のように設定できます。
User Messageには、日本語で話した開発用の指示が入っている。
User Messageを読み取り、Claude Codeへ渡せる指示文へ整える。
ルール
・言い直しがある場合は、後から話した内容を優先する
・Django、Cloud Run、Playwrightなどの技術用語は、できるだけ元の表記を残す
・話していない作業や条件を追加しない
・禁止事項や変更してはいけない場所を省略しない
・曖昧な内容を勝手に決めない
出力する内容
・目的
・対象
・禁止事項
・テスト条件
・報告してほしい内容
短く、実行内容がわかる文章にする。
最初から細かなルールをたくさん書く必要はありません。
まずは、「言い直しは後の内容を優先する」「禁止事項を省かない」の2つから始めるのがおすすめ。
思ったような文章にならない場合は、入力例と出力例を加える方法もあります。
実際に自分が話しそうな指示を2〜3個登録しておくと、求めている文章の形が伝わりやすくなりますよ。
4. VocabularyとReplacementsを使い分ける
日本語で音声コーディングをすると、技術用語の表記が崩れることがあります。
DjangoやPlaywrightが別の言葉になったり、Cloud Runが日本語へ変換されたりするケースです。
こうした誤変換を減らすときは、VocabularyとReplacementsを使います。
| 機能 | 向いている使い方 |
|---|---|
| Vocabulary | 音声モデルへ単語の候補を伝え、聞き取りやすくする |
| Replacements | 文字起こし後の決まった誤変換を、正しい表記へ直す |
Vocabularyには、普段よく使う専門用語を登録しましょう。
たとえば、次のような言葉です。
- Django
- Cloud Run
- Playwright
- migration
- GitHub Actions
ただ、登録すればするほど正確になるというわけではありません。
単語を増やしすぎると、ほかの言葉の聞き取りや句読点へ影響することも。
まずは、何度も間違える単語だけに絞るのがおすすめです。
毎回同じ形に誤変換される場合は、Replacementsを使ってみましょう。
たとえば、Playwrightがいつも「プレイライト」と表示されるなら、「プレイライト」を「Playwright」へ置き換える設定を作ります。
Vocabularyで正しく聞き取れるようにしながら、直りにくい表記だけReplacementsで補うと使いやすくなります。
5. HistoryでVoiceとAIを比べる
設定ができたら、すぐに本番の開発指示を送るのではなく、Historyで結果を見比べてみましょう。
Historyでは、「Voice」と「AI」を切り替えられます。
- Voiceには、音声モデルが作った元の文字起こしが表示されます
- AIには、Custom Modeで整えたあとの文章が表示されます
ここを見ると、どの段階で内容が変わったのかがわかります。
Voiceの時点で専門用語が間違っているなら、音声モデルやVocabularyを見直します。
Voiceでは合っているのに、AIで禁止事項が消えている場合は、AI Instructionsを調整しましょう。
設定を比べるたびに、同じ内容を録音し直す必要はありません。
Historyから同じ音声をもう一度処理すれば、Custom Modeを変えたときの違いも確認できます。
結果を見るときは、次の点に注目してみてください。
- 技術用語の表記が合っているか
- 最後に言い直した内容が優先されているか
- 「変更しない」「作らない」といった条件が残っているか
- テスト方法や確認する範囲が消えていないか
- 自分が話していない作業が追加されていないか
少し面倒に感じるかもしれませんが、最初に一度確認しておくと安心です。
Claude Codeへ渡したあとに指示の抜けへ気づくより、Historyで見直すほうが手間も少なく済むでしょう。
Claude Codeへ指示を渡す方法
Custom Modeで文章を整えたら、Claude Codeへ渡します。
使い方は、macOSとWindowsで少し異なります。
macOSでは専用連携を使える
macOS版では、SuperwhisperからClaude Codeを操作できる専用連携が用意されています。
音声で指示を送りながら、Claude Codeの動きを確認できる仕組みです。
長い指示を送る場合は、すぐに実行させず、送信前に一度文章を見ておきましょう。
特に確認したいのは、次のような内容です。
- 調査だけなのか、修正まで行うのか
- 変更してはいけない場所が残っているか
- migrationなど、作成してはいけないものが書かれているか
- 実行してほしいテストが含まれているか
音声ではきちんと話したつもりでも、処理の途中で条件が抜けることがあります。
最後に自分の目で確認すると、意図しない変更を防ぎやすくなります。
Windowsでは確認してから貼り付ける
Windows版を使う場合は、Custom Modeで整えた結果をHistoryで確認し、Claude Codeへ貼り付ける方法がわかりやすいでしょう。
Claude Codeの入力欄で直接音声入力することもできます。
ですが、禁止事項を含む長い指示では、いったんHistoryで文章を確認してから渡すほうが安心です。
最初から連携方法を増やす必要はありません。
まずは「音声入力する」「Historyで確認する」「Claude Codeへ貼り付ける」という流れから試してみましょう。
同じ音声がどう変わるか比べてみよう
Custom Modeを使うと、途中で言い直した内容を整理しながら、禁止事項やテスト条件を残した指示文へ整えられます。
ここでは、修正ではなく原因の調査を依頼し、変更してほしくない範囲も伝えた音声が、どのように変わるのか見てみましょう。
1. Voiceに表示される元の文字起こし
DjangoのユーザーAPIを直して。いや、変更じゃなくて原因を調べて。migrationは作らないで。Playwrightでログインのテストをして、ほかの画面は変えないで。
この段階では、最初に話した「直して」と、あとから言い直した「原因を調べて」が両方残っています。
人が読めば意図はわかります。
でも、Claude Codeへそのまま渡すと、「原因を調べたあとに修正も行う」と受け取られるかもしれません。
2. Custom Modeで処理した結果
- 目的:DjangoのユーザーAPIで起きている問題の原因を調査します
- 対象:ユーザーAPIに関係する処理を確認します
- 禁止事項:コードは修正せず、migrationやほかの画面も変更しません
- テスト条件:Playwrightでログインテストを行います
- 報告内容:考えられる原因とテスト結果を報告します
後から話した「原因を調べて」が優先され、調査だけを行う指示へ変わりました。
「変更しないもの」も分かれているため、作業の範囲が伝わりやすくなっています。
3. Claude Codeへ渡す完成形
目的
DjangoのユーザーAPIで起きている問題の原因を調査する。
対象
ユーザーAPIに関係する処理を確認する。
禁止事項
・この段階ではコードを修正しない
・migrationを作らない
・ほかの画面を変更しない
テスト
Playwrightでログインテストを実行する。
報告
考えられる原因と、テスト結果を報告する。
長い指示を1つの文章へ詰め込まず、目的や禁止事項を分けるのがポイントです。
「調査だけしてほしいのか」「修正まで任せたいのか」も判断しやすくなります。
AIへの指示用として確認したいポイント
SuperwhisperをClaude Code用に使うときは、文字起こしが正しいかだけで判断しないようにしましょう。
本当に大切なのは、必要な条件が処理後の文章にも残っていることです。
| 確認すること | 見る場所 |
|---|---|
| 日本語や専門用語を正しく聞き取れているか | HistoryのVoice |
| 言い直した内容が反映されているか | HistoryのAI |
| 禁止事項やテスト条件が残っているか | HistoryのAI |
| 話していない指示が加わっていないか | VoiceとAIを比べる |
| Claude Codeが迷わず作業できる形か | 完成した指示文を確認 |
試すときは、Django、Cloud Run、migration、Playwrightなど、普段の開発で使う単語を含めてみてください。
短い文章だけでは、言い直しや禁止事項をうまく残せるかまではわかりません。
実際に使いそうな長さで試しておくと、本番でも安心して使いやすくなります。
Superwhisperが向いている人・向かない人
Superwhisperは、開発用の音声入力だけに使うツールではありません。
メールやメモ、チャットなど、日々のさまざまな場面で利用できます。
そのぶん設定項目も多いため、「すぐ使いたい人」と「自分向けに調整したい人」では、感じ方が分かれるでしょう。
Superwhisperが向いている人
Superwhisperは、次のような方に向いています。
- Claude CodeやCursorへ長い指示を送ることが多い方
- 開発以外のメールやメモにも音声入力を使いたい方
- 用途に合わせて複数のモードを切り替えたい方
- 専門用語や文章の形を細かく調整したい方
- AIへ送る前に、文字起こし後の文章を確認したい方
最初にVocabularyやAI Instructionsを設定する手間はかかります。
でも、よく使う言葉や文章の形が決まれば、毎回手直しする負担は減らせるはずです。
Superwhisperが向かない人
AIコーディング用の音声入力を、一度だけ手軽に試したい方には、機能が多く感じられるかもしれません。
次のような方は、まずシンプルな音声入力から始める方法もあります。
- Custom Modeを設定せず、すぐに使いたい方
- 音声をそのまま文字へ変えられれば十分な方
- 専門用語の登録や結果の比較をしたくない方
- 開発以外では音声入力を使う予定がない方
設定をしないまま日本語の技術用語を多く話すと、手直しする部分が増えることもあります。
まずはVoice to Textで聞き取り精度を確認し、必要だと感じた段階でCustom Modeへ進んでも遅くありません。
構造化まで任せたい場合の選択肢
Superwhisperは、日本語の音声入力としてかなり心強いツールです。
大切なのは、声で話した内容を、Claude CodeやCursorが迷わず動ける「整理された指示」へ翻訳するところまで、しっかりカバーできているかどうか。
専門用語を英語のまま残して長文の条件も落とさず、画面へ貼り付ける前に一度自分の目でチェックすることも意識したいですね。
音声入力のカスタマイズを上手に取り入れて、よりスムーズで快適な開発環境を整えていきましょう!
この記事について
ご関心ありがとうございます。