VS Codeの音声入力 日本語ガイド|VS Code Speechの設定と使い方
VS Codeで日本語の音声入力を使いたいけれど、どの機能を入れればよいのか迷っていませんか?
そんなときに使えるのが、公式拡張機能の「VS Code Speech」です。
設定を済ませると、エディターやチャットの入力欄へ、話した日本語をそのまま文字として入力できます。
コードを書いている途中でメモを残したいときや、Copilot Chatへ思いついた指示をすぐ伝えたいときにも便利です。
この記事では、VS Code Speechのインストール方法から、日本語の言語設定、音声入力を始める手順までご紹介します。
VS Code Speechで日本語の音声入力を始めよう
VS Code Speechを使い始めるまでの流れは、それほど複雑ではありません。
拡張機能をインストールし、音声認識の言語を日本語へ変更すれば準備できます。
- 左側の「拡張機能」を開き、「VS Code Speech」を検索する
- 検索結果に表示されたVS Code Speechをインストールする
- 「設定」を開き、検索欄へ
accessibility.voice.speechLanguageと入力する - 音声認識の言語で日本語を選ぶ
- 初回利用時に表示される日本語の言語パックをインストールする
設定が終わったら、エディターやチャットの入力欄で短い日本語を話してみましょう。
話した内容が文字になれば、音声入力を使う準備は完了です。
ショートカットから音声入力を始める
音声入力を始めるショートカットは、入力する場所とOSによって変わります。
| 入力場所 | Windows・Linux | macOS | 停止 |
|---|---|---|---|
| チャット | Ctrl+I |
Command+I |
Esc |
| エディター | Ctrl+Alt+V |
Option+Command+V |
Esc |
ショートカットを1回押すと、音声入力が始まります。
終わりたいときは、Escキーを押しましょう。
キーを長押ししている間だけ音声を認識させる、ウォーキートーキーモードも使えます。
短い指示を入れたいときは、話し終わったタイミングでキーを離せるので扱いやすいです。
Copilot Chatでは、入力欄にあるマイクのアイコンから始める方法もあります。
音声入力のたびにショートカットを覚えるのが大変と感じる場合は、まずマイクのアイコンから試してみるのもおすすめ。
Copilot Chatで音声入力を使うには、GitHub Copilot Chatのインストールとサインインが必要です。
エディターへ文章やコードを入力するだけなら、Copilot Chatへサインインする必要はありません。
「まずは音声入力だけ試したい」という方も、気軽に始められますよ。
反応しないときはマイクの権限を確認しよう
ショートカットを押しても何も起きないときは、VS Codeの設定ではなく、パソコン側でマイクの利用が止められているかもしれません。
WindowsとmacOSでは確認する場所が異なります。
Windowsの場合
「設定」から「プライバシーとセキュリティ」を開き、「マイク」へ進みます。
アプリがマイクへアクセスできる設定になっているか確認しましょう。
macOSの場合
「システム設定」から「プライバシーとセキュリティ」を開き、「マイク」へ進みます。
一覧にある「Visual Studio Code」を有効にしましょう。
設定を変えたあとは、VS Codeを一度閉じてから開き直します。
いきなり長い文章を話す必要はありません。
「テスト用の文章です」など、短い日本語が正しく表示されるか試してみてください。
VS Codeの音声入力はどんな作業に向いている?
VS Code Speechの魅力は、コードを開いている画面から離れずに音声入力を使えることです。
エディター、Copilot Chat、レビューコメントが同じ場所にあるため、作業の流れを止めずに言葉を入力できます。
特に使いやすいのは、次のような場面です。
- コードの内容についてCopilot Chatへ質問する
- 調べてほしいエラーや不具合を伝える
- レビューで確認したい点を書き出す
- テストしたい項目をメモする
- コード内へコメントを残す
「音声入力なら、コードもすべて声で書いたほうが便利なのでは」と思うかもしれません。
でも、記号や英単語が多いコードは、音声だけで正確に入力するのが難しい場合もあります。
まずは、調査の依頼や修正方針の説明など、普段から文章で伝えている作業に使うのがおすすめです。
話した内容をAIに伝わる指示へ整えよう
音声入力では、頭に浮かんだことをそのまま話せます。
考えを止めずに入力できるのは便利ですが、文字になった文章が、そのままCopilot Chatに伝わりやすい指示になるとは限りません。
たとえば、次のように話したとします。
この画面、スマホだと文字が重なる気がするから見てほしい。
あと、APIの返事も前と変わっていないか確認して。
人が聞けば、確認してほしいことは何となく伝わりますよね。
でも、Copilot Chatから見ると、どの画面やAPIが対象なのか、どの条件で確認するのかが曖昧です。
このまま送ると、想定より広い範囲を調べたり、見てほしい部分とは違う回答が返ってきたりするかもしれません。
そんなときは、話した内容を次の4つに分けてみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 表示崩れとAPIレスポンスの変更有無を確認する |
| 対象 | 商品詳細画面と商品取得API |
| 条件 | 幅375pxで確認し、既存仕様との互換性を保つ |
| 確認事項 | 文字の重なり、レスポンス項目と型の差分、関連テストの結果 |
Copilot Chatへ送るときは、次のような形になります。
目的:表示崩れとAPIレスポンスの変更有無をレビューする
対象:商品詳細画面と商品取得API
条件:幅375pxで確認し、既存仕様との互換性を保つ
確認事項:文字の重なり、レスポンス項目と型の差分、関連テストの結果
音声で話した文章を、きれいに書き直す必要はありません。
「何をしたいのか」「どこを見てほしいのか」「どんな条件があるのか」を少し足すだけでも、指示はかなり伝わりやすくなります。
すべてを一度に話そうとせず、足りない情報をあとから加えても大丈夫です。
音声認識とCopilot Chatは別の仕組み
VS Code Speechでは、音声データが端末内で処理されます。
音声を文字へ変換する処理そのものには、インターネット接続が必要ありません。
Copilot Chatへ入力したプロンプトを送るときは、チャットサービスへの接続が必要です。
少しわかりにくいところですが、「声を文字にする機能」と「AIへ質問を送る機能」は別々に動いています。
音声入力は使えるのにCopilot Chatから回答が返ってこない場合は、インターネット接続やサインインの状態も見てみましょう。
日本語では専門用語の変換ミスに注意しよう
日本語で音声入力をしていると、一般的な文章は自然に入力できても、技術用語だけ別の言葉へ変わることがあります。
Django、pytest、TypeScript、Cloud Run、schemaなどは、発音や前後の文章によって正しく認識されない場合があります。
ファイル名や関数名も同じです。
音声では正しく話したつもりでも、似た音の日本語へ変換されているかもしれません。
Copilot Chatへ送信する前に、次の部分を見直しておきましょう。
- 技術用語やサービス名
- ファイル名やフォルダ名
- 関数名や変数名
- 数字やバージョン番号
- 「削除しない」などの否定表現
特に気をつけたいのが、否定を含む指示です。
「既存の処理は変更しない」と話したのに、「変更する」と認識されてしまうと、依頼の意味が正反対になります。
変更してほしくない部分や、守ってほしい条件は、送信前に一度読み返しておくと安心です。
長い依頼がうまく認識されないときは、内容を分けて伝えてみましょう。
- まず原因を調べてもらう
- 調査結果を確認してから修正を頼む
- 修正後にテストを依頼する
作業を1つずつ区切ると、Copilot Chatの回答も追いやすくなります。
より伝わりやすい指示の作り方は、日本語の音声コーディングで指示を組み立てる方法も参考にしてみてくださいね。
まずは短い指示から音声入力を試してみよう
VS Code Speechは、音声を使ったAIコーディングを始めてみたい方にとって、取り入れやすい方法です。
最初からコード全体を声で書こうとすると、英単語や記号の入力で戸惑うかもしれません。
まずはCopilot Chatへの質問や、レビューで確認したい点、テスト項目のメモなどから試してみましょう。
短い指示を入力し、返ってきた回答を見ながら内容を足していく方法なら、音声入力にも無理なく慣れていけるはずです。
会社やチームのパソコンで使う場合は、拡張機能や外部ツールの利用ルールも確認しておくと安心です。
まずはVS Codeを開き、Copilot Chatへ短い調査依頼を1つ、話してみましょう!
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