自社の床下点検にロボットは使える?通過・撮影・帰還で見る導入判断
床下点検ロボット

自社の床下点検にロボットは使える?通過・撮影・帰還で見る導入判断

床下点検ロボットを導入したくても、「自社の現場で本当に問題なく使えるのだろうか」と判断に迷うことがありますよね。

狭さや段差がある床下で使い続けるためには、カタログ上の性能だけではなく、実際の現場で通過・撮影・帰還までできるかを確かめることが大切です。

この記事では、現場条件と機体の公称値・実測結果を比べながら、候補機の選び方や試験運用、見送りを判断するポイントをご紹介します。

5つの条件を実際の現場で確かめよう

カタログのスペックは、候補を絞るときには役立ちます。

でも、最終的に導入できるかどうかは、実際の現場で動かして確かめるのが確実です。

見るポイントは、通過・旋回・帰還・通信・保存の5つ。

まずは次の表を使って、一つずつ確認してみましょう。

判定条件 現場で確認する内容 合格の基準
通過 配管・ケーブル・金具を含む最狭部、段差、往路と復路 対象箇所を安全に通過できる
旋回 奥の点検箇所や引き返し地点での方向転換 必要な場所で旋回・方向転換できる
帰還 停止・立ち往生を想定した後退、牽引、回収 人が床下へ入らず機体を帰還・回収できる
通信 遮蔽物のある最奥部、通信切断、電池残量 切断や電池不足が帰還・回収を妨げない
保存 撮影場所の特定、元データの保存・共有、報告書への反映 一連の記録を実際に完了できる

この5つのうち、一つでも確認できていない場合や、実際に試してうまくいかなかった場合は、本導入を急がないほうが安心です。

特に注意したいのが、立ち往生したときの回収方法。

人が床下へ入らなければ回収できない、通信が切れると戻せない、電池が足りなくなる可能性があるなど、回収に不安が残る状態では導入を見送りましょう。

現場実測の結果 判定 対応
5条件すべてに合格し、撮影データを報告書へ反映できる 導入可 決めた経路と回収方法を標準化する
5条件のいずれかが未確認、または不合格 導入不可 本導入せず、条件を満たす機体や点検方法を再検討する

表を埋めたら、現場投入前の操作練習と回収テストも参考にしながら、停止・後退・旋回・撮影・帰還まで一通り試してみましょう。

撮影機能が点検に使えるか確認する

撮影機能は、「画像を保存できるか」だけでは判断できません。

本当に見たい場所が映るか、点検に必要な状態まで確認できるかが大切です。

撮影項目 実機で確認する内容
カメラの向き 床面、基礎、配管など見たい方向へ向けられるか
照明 暗所で対象箇所まで光が届き、白飛びや黒つぶれがないか
解像度 ひび、染み、部材のずれなど必要な細部を判別できるか
焦点が合う距離 近距離と想定撮影距離でピントが合うか
静止画・動画の保存方法 撮影場所と対応づけて保存し、元データを取り出せるか

撮影できることを確認したら、そのデータをどう使うかも決めておくと安心です。

誰の端末に保存するのか、どこへ共有するのか、報告書にはどう取り込むのかまで簡単に決めておきましょう。

撮影後のデータ管理については、床下点検写真を報告書や共有に使いやすく残す方法も参考にしてみてくださいね。

実機テストから報告書作成まで一度通してみよう

試験運用では、ロボットが普通に走れるかを見るだけでは不十分です。

本導入の前に、通過・旋回・帰還・通信・保存の5つを、実際の作業に近い形で確かめましょう。

停止や通信切断も想定して回収まで試す

通常走行だけでなく、途中で停止した場合や通信が切れた場合も想定し、後退や回収まで試しておくことが大切です。

人が床下へ入らなくても機体を戻せるかまで確認しておきましょう。

狭い場所や配管が多い現場では、「中に入れたから大丈夫」とは限りません。

狭所・暗所で安全に使うための事前確認と操作ポイントも参考にしながら、移動や撮影に無理がないか確認してみてください。

シロアリや湿気、断熱材のずれ、配管まわりを撮影する場合は、見たい場所がしっかり映るかに加えて、同じ経路を無理なく戻れるかも確認しておきましょう。

シロアリ点検で床下ロボットを使うときの確認ポイントでは、撮影時に見ておきたいポイントも確認できます。

撮影データを報告書に反映できるか確かめる

走行や回収に問題がなければ、撮影後の作業も実際に試してみましょう。

撮影場所がわかる形でデータを保存し、共有して、報告書へ反映するところまで進めます。

ここまで問題なく完了できれば、実際の業務でも使える可能性が高いです。

操作練習と回収テスト、撮影後の作業まで終わったら、最初の5つの条件に戻ります。

すべて問題なくクリアできているか、最後にもう一度確認してみましょう。

床下点検ロボットは実際の現場で試してから選ぼう

床下点検ロボットを選ぶときは、カタログの数値だけで決めず、実際の現場で動かしてみることが大切です。

通過・旋回・帰還・通信・保存の5つを確認し、撮影したデータを報告書に反映するところまで一通り試してみましょう。

一つでも不合格や回収不能につながる不安が残る場合は本導入せず、機体や点検方法を再検討しましょう。

保証や修理、立ち往生したときの回収方法も確認しておけば、導入後のトラブルを減らすことにもつながります。

実機テストの結果をしっかり比べながら、自社の現場に合う1台を選びましょう!

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