Premiere Proのテキストベース編集で粗編集をどこまで時短できる?
動画編集をしていて、「カット作業をもっとラクに済ませたい!」と感じたことはありませんか?
「波形を見ながら無駄な部分を探すの、結構時間がかかるな…」と思っているなら、Premiere Proの「テキストベース編集」がぴったり。
これは、文字を見ながらさくさくと動画をカットできる便利な機能です。
今回は、基本的な使い方や無駄な言葉を一瞬で消す方法、上手に使いこなすコツまでわかりやすくお伝えします。
そもそも「テキストベース編集」ってなに?
テキストベース編集とは、動画内の話し言葉を自動で文字起こしし、その文字を消すだけで動画のカットも連動して完了する機能です。
これまでは、タイムラインの音声波形をじっと見つめながら不要なシーンを手動で探すのが当たり前で、長い動画ほど膨大な時間がかかっていました。
でもこの機能を使えば、動画の内容を音で確認しながら探すのではなく、テキストを「読むだけ」でカットしたい場所がすぐに見つかります。
さらに、文字を見ながら不要な場所をいくつか選んで一気にまとめ消しできるのも大きな違い。
手作業で1箇所ずつカットしていた手間に比べ、編集のスピードが劇的にアップしますよ。
テキストベース編集の基本手順
全体の流れを簡単に押さえておけば、初めて使うときも迷わないはず。
まずは基本のステップから見てみましょう。
1. 自動で文字起こしをする
テキストベース編集を始めるには、まず動画の音声を文字にする必要があります。
- メニューの「ウィンドウ」から「テキスト」を選んでパネルを開く
- 「トランスクリプト」というタブを選ぶ
- 「テキストを作成」ボタンを押す
あとは自動で文字が立ち上がるのを少し待つだけでOKです(数秒から数分で終わります)。
2. 文字を選んで動画をカットする
文字起こしができたら、あとは不要な文字を選んで消すだけ。
- 消したい部分のテキストをドラッグして選ぶ(CtrlやCommandキーを押しながらだと、複数まとめて選べます)
- 右クリックして「クリップを削除してリップル」を選ぶ(これで間が自動的に詰まります)
- 選択した状態でDeleteキーを押すだけでもOK
「リップル」を使って消すと、カットした後にできた「動画の空白(間)」を自動で詰めてくれるため、一瞬できれいな動画に仕上がります。
テキストベース編集でどれくらい作業が速くなる?
この機能を使うと、今までの波形チェックに比べてカット作業がかなりスピードアップします。
ただ、どんな動画でも万能というわけではありません。
作業が劇的に速くなる場面
- 30分以上の長いトーク動画から「えー」「あの」を削るとき(目で探す必要ナシ)
- 「同じ説明を何度も繰り返してしまったシーン」を見つけるとき(文字検索ですぐに見つかります)
- 不要なセリフを一括でまとめて消したいとき
こうした作業では、手動でやるよりも圧倒的に時間を短縮できるはず。
少し工夫が必要な場面
この便利な機能にも、少し苦手な部分があります。
スムーズに使いこなすために、知っておきたいポイントは2つ。
-
周りの音に影響されやすい(文字起こしのミス):屋外での撮影やマイクから遠い声、何人かで同時に話しているシーン。こうした状況では、日本語をうまく聞き取れずに読み間違えてしまうことがあります。
-
演出としての「間」は読み取れない(テキスト化の限界):言葉としては無駄に見えても、あえて作った絶妙な間や、感情を込めた沈黙もありますよね。そうした編集上のこだわりまでは、AIには判断できません。
きれいに仕上げるためのコツは、最後に一度、自分の耳で音を聴いて確認すること。
このひと手間を加えるだけで、動画のクオリティがぐっと上がりますよ。
フィラーワードを一瞬で消すコツ
テキストベース編集の中でも、特に時間が浮く「無駄な言葉(フィラーワード)のカット機能」の使い方をご紹介します。
フィラーワードとは、「えー」「あー」といった言葉のことです。
フィルターを使って一発で消す手順
- テキストパネルの上にある「フィラーワード」のフィルターボタンを押す
- 画面上に「えー」「あー」「えっと」といった言葉だけが絞り込まれて浮き上がる
- すべて選択(Ctrl / Command + A)するか、消したい言葉を選ぶ
- 右クリックして「クリップを削除してリップル」で一括消去!
すべてまとめて消す前に、リストを上から下へざっと流し読みして、「ここは残しておきたいな」という言葉が混ざっていないかチェックするのが、失敗しないコツです。
日本語ならではの注意点
英語ベースの機能ということもあり、日本語だと次のような「誤判定」が起きることもあります。
- 話の文脈でどうしても必要な「まあ、」まで無駄な言葉だと判定されてしまう
- 語尾の「ね」「よ」「か」といった言葉を、フィラーワードと勘違いしてしまう
- 元の文字起こしが間違っていると、フィルターの精度も落ちてしまう
一気に消す前に「本当に消して大丈夫かな?」と一覧をざっと確認するワンステップを入れるだけで、あとからのやり直しをぐっと減らせますよ。
テキストベース編集で時短するための実践ポイント
テキストベース編集の効果を最大限に引き出すには、確認のタイミングを工夫することが大切です。
一番効率よく編集を進めるためのテクニックを2つご紹介します。
「1つずつ再生して確認」はやめる
すべての場所を再生して耳で確認してから消していくと、結局時間がかかってしまいます。
おすすめは、フィルターで絞り込んだ候補を「目だけでざっと確認する」方法。
「ここだけは残したい」という場所だけ選択を外したら、あとは残りを一括で消してしまいましょう。
問題がありそうな場所だけピンポイントで聴くようにすると、驚くほど時間が浮きます。
長い動画は「小分け」にする
30分を超えるような長尺動画の場合、最初から全体の文字起こしを一度に処理しようとすると、パソコンが重くなったり、候補が多すぎて迷子になったりしがち。
そんなときは、まず動画を10分ごとに区切って作業する方法がおすすめです。
あらかじめいくつかの短いパーツに分けておくとパソコンへの負担をぐっと減らせるので、ソフトの動きもスムーズになってストレスなく編集を進められますよ。
もう1つのコツは、先に大きな無音部分だけを手動でカットしておく方法。
話し始める前の静かな時間や長い休憩シーンを先に消しておけば、フィルターをかけたときに出てくるチェックの候補をあらかじめ減らせます。
目を通すボリュームがすっきり絞られるため、確認の作業が一段とラクになります。
まとめ:これからの編集フローに取り入れよう
Premiere Proのテキストベース編集は、これまでの「音を聴いて波形を見る」カット作業から、「文字を読んでサクサク消す」編集へと進化させてくれる画期的な機能です。
特に、つい「えー」と言ってしまいがちな一人語りの長尺動画では、抜群の威力を発揮します。
日本語の文字認識に一歩およばない部分もありますが、一括削除の前に「目視でチェックする」というルールさえ作っておくと、とても便利に活用できます。
ぜひ今日の編集から取り入れて、浮いた時間をテロップ入れや演出の工夫に使ってみてくださいね!